公共安全総合研究会

公共安全総合研究会とは


公共安全研究会は、自然災害・特殊災害など、突発的に発生する危機に対し、国家レベルの危機管理・防災・安全保障の知見と実務経験を横断的に有するスペシャリストチームです。

各専門分野の枠を超え、「総合防災」の視点から研究・検討を行い、一般の方から官公庁、自治体、企業に至るまで、あらゆる立場の皆さまが多様な災害に備え、有事の際に最適な行動を取るための知識習得とトレーニング機会を提供します。

また、「どこに相談してよいかわからない」といった漠然とした不安や多岐にわたるリスクについても、経験豊富な専門家が幅広く総合的なコンサルティングを行い、最適な解決策をご提案いたします。

スペシャリストチーム


井上 忠雄 / Tadao INOUE

核災害・化学

1959年 防衛大学校を卒業、陸上自衛隊に入隊。1966年、大阪大学大学院工学研究科博士課程を修了。工学博士。防衛庁技術研究所で化学防護等を研究後、シカゴ大学客員教授、ジュネーブ軍縮会議日本代表団員等を歴任。1982年、防衛研究所教授、1990年、陸上自衛隊化学学校長(陸将補)。1991年、退官。NBCR対策新進機構理事長等を歴任し、大量破壊兵器問題、テロ対策等の第一人者として活躍。著書に『「テロ」は日本でも確実に起きる: 核・生物・化学兵器から身を守る法 』(講談社+α新書) など。

四ノ宮 成祥 / Nariyoshi SHINOMIYA

バイオセキュリティ

1983年防衛医科大学校医学科卒業、海上自衛隊医官として10年間勤務。防衛医科大学校・生物学科目助教授、微生物学講座助教授、米国ミシガン州Van Andel Research Institute客員研究、防衛医科大学校・分子生体制御学講座教授、動物実験施設長、高等看護学院長、防衛医学研究センター長を歴任。2021年防衛医科大学校第11代学校長、2024年定年退職。2024年国立感染症研究所客員研究員、現在に至る(現所属は、国立健康危機管理研究機構(JIHS)・国立感染症研究所に改組)。専門分野は、微生物学・免疫学、分子腫瘍学、潜水・高圧医学、バイオセキュリティ。編著書に『生命科学とバイオセキュリティ デュアルユース・ジレンマとその対応』(東信堂 2013)、『すぐに分かるCBRN事態対処 Q&A』(イカロス出版 2020)、『合成生物学は社会に何をもたらすか』(専修大学出版局 2022)、『軍事研究を哲学する 科学技術とデュアルユース』(昭和堂 2022;分担執筆)、『インハンド06』(講談社 2025;監修/原案)、『Applications of Cell Culture』(Springer 2025)など。

伊藤 克巳 / Katsumi ITO

火災

1977年東京消防庁入庁後、総務省消防庁消防大学校助教授、東京消防庁企画調整部長、警防部長を歴任後、2012年防災部長で退職。その後消防保険代理店社長、ジェイメディック㈱代表取締役社長、株式会社モリタ顧問などを歴任。現在は株式会社日本防災技術センター顧問、NBCR対策推進機構副理事長、日本CBRNE学会理事などで引き続き消防関係の支援業務を行っている。著書に『災害現場の真実 -大規模災害事例集-』(イカロス出版) など。

中村 晶晴 / Masaharu NAKAMURA

地域防災

1974年東京都庁入庁後、総務局総合防災部長、東京都危機管理官、2009年東京都人事委員会事務局長を歴任。退職後、東京都社会福祉協議会副理事、第一生命法株式会社 公法人部顧問、科学技術振興機構「コミュニティがつなぐ安全安心な都市・地域の創造」領域アドバイザー、NPO法人育豊会 副理事長、NPO法人NBCR対策推進機構会長代行等を歴任。

後藤 政志 / Masashi GOTO

原子力・事故対応

広島大学船舶工学科卒博士(工学)。1989年東芝に入社、原子炉格納容器の設計と限界強度研究に従事。柏崎刈羽原発6号機、浜岡原発3、4号機、女川原発3号機の原子炉格納容器の設計に携わる。2009年に東芝退職。原子力市民委員会委員、芝浦工業大学、國學院大學、早稲田大学、東京都市大学共同大学院などで非常勤講師を務める。著書に『「原発をつくった」から言えること』(クレヨンハウス) など。